「スーツ マスター」世界であなただけのスーツを作る!
オーダーメイド・オーダースーツ・メンズスーツの総合情報ポータルサイト

HOMEスーツの豆知識 > お国柄別のスーツのトレンド イギリス

~お国柄別のスーツのトレンド イギリス~

ルーツと伝統

スーツのルーツを聞かれて、なんとなくヨーロッパの方で生まれたものはないかというイメージはあっても、正確にそのルーツを答えられる人は少ないかも知れません。
スーツの世界では、イギリスが一番長い伝統を持っており、このことからスーツのルーツはイギリスにあるといえます。その昔、イギリスではスーツは特定の階級の人たちが仲間同士で着るという意味がありました。同じチームのメンバーがおそろいのユニフォームを着る、という感覚でしょう。メンズスーツは、18世紀後半頃から、ブルジョワたちの間でこぞって着用されるようになったと言われています。

そのような長い歴史はありますが、イギリスには昔ながらのモーニングやフロックコートというフォーマルな衣装があったため、スーツが現在のメンズスーツのような形になったのは、20世紀の初頭くらいからと、意外と新しいそうです。
ファッションの歴史の中で、イギリスは世界中のファッションに影響を与えてきましたが、スーツのスタイルも同様で、イギリスが生んだブリティッシュスタイルのスーツは、メンズスーツの世界にも大きな影響を及ぼしました。ブリティッシュスタイルのスーツが、すべてのスーツの原型となったといっても過言ではありません。英国のブリティッシュスタイルスーツは、もっとも伝統がある格式高いスーツとして現在も受け継がれています。

好まれるスタイル

「背広」の語源となったとされる、仕立て服の本場ロンドンのサビルロウでは、その昔、胸のドレープが美しいデザインのスーツがもてはやされ、イギリス王室のご用達としても高い評価を得ていました。 とあるテーラーが、コートの腰をベルトで締めると胸や背中にドレープができて男らしい体型に見えるということを発見し、そのアイディアをメンズスーツに取り入れたことで作られたのが、ドレープスーツです。当時は胸のドレープの美しさに、強いこだわりがあったようです。
このように、ブリティッシュスタイルのスーツは、胸の厚みを強調して男性らしい力強さを魅せるデザインになっていることが一番の特徴として挙げられます。肩幅はきつくならない程度にナチュラルに、衿は小さめに、ウエストは高い位置で絞ります。こうすることで、男性的な胸の厚さが意識的に強調され、見た目にも力強くなるのです。ボタンの位置が低めになっていることも、胸の厚さを表現するためのポイントとなっています。

また、イギリスでは、目が覚めるような奇抜な色や派手な柄物のスーツは好まれません。イギリスで一般的によく着られているメンズスーツの色は、ダークブルーやダークグレー、ネイビーやブラウン系など、ベーシックで無難なものです。柄も、グレンチェックやピンストライプなど、メンズスーツにおける基本的な柄が好まれています。
こういった好みは、保守的で紳士的なイギリスのジェントルマンならではといったところでしょうか。しかし、無難な色や無難な柄のスーツが好みとはいえども、スーツの素材や仕立てにはなみなみならぬこだわりがある英国の紳士たちです。イギリス人が持っているスーツの精神は、長い歴史や伝統とともに、深いところにあると言えるでしょう。

イギリスならではの特徴

イギリスでは、スーツを購入するときの基本は、オーダーメイドです。既製品のスーツも出回ってはいますが、その多くは海外からの輸入品で、イギリスではほとんど生産はされていないそうです。イギリスのスーツのメーカーのいいところは、オーダーメイドのスーツはもちろん、パターンオーダーのスーツでさえも手作業で丁寧に仕上げる割合が高いことです。これは、イギリスがスーツ発祥の地であることに関係しているのでしょう。時代の流れよる多少のテイストの変化はあっても、大幅に流行に左右されるということがないのもイギリスの特徴です。いつの時代にも通用する、伝統のある高い品格を保っているのがブリティッシュスタイルのスーツなのです。
手間がかかった丁寧な縫製の割には、価格がリーズナブルであることもイギリスのスーツメーカーの特徴であり、工業化が進んだ現代でもオーダーメイドに絶大な人気があるのは、そういった背景もひとつの理由なのかもしれません。

美意識的なこだわり

伝統的でベーシックなスーツを好み、個性的な色柄のスーツを嫌うイギリス人は、派手な色のスーツを着ている人を見ると「あの人はイギリス人ではなく、イタリア人だ」と言うこともあるそうです。しかし、派手な色柄のものを完璧に毛嫌いしているのかといえばそうでもなく、表は無難なダークグレーの生地、裏に派手な色柄の生地というように、伝統的なデザインでありながら裏地に色柄ものの生地を使用したスーツをオーダーする英国紳士は意外と多いようです。仲間意識を大切にするイギリス人の、表には出さないちょっとした個性や遊び心を含めたこだわりでしょうか。この感覚は、日本人が持つ美的感覚にもどこか通じるところではないでしょうか。

昔ながらの伝統あるブリティッシュスタイルのスーツは、テーラーや着る人によって様々な新しいがテイスト生み出されていて、時代の中に埋もれることもなく、次へと受け継がれていくのでしょう。

HOMEスーツの豆知識 > お国柄別のスーツのトレンド イギリス

▲ページトップ