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~HARRIS TWEED~

ブランドの歴史

他のブランドのように一つの企業としてのメーカーの一つ、という位置づけではありません。まず、この点で他のブランドと全く異なるものであることを初めにはっきりさせておきます。他の生地メーカーは大きな工場で一括生産していることが多いですが、ハリスツイードはスコットランド北西部の島、ハリス&ルイス島の島民たちがそれぞれの自分の家の織機で生地を織ります。そして完成した生地を「ハリスツイード協会」という団体を通して「ハリスツイード」というブランド名で世界中へ送り出しています。
日本ではハリスツイードが最も名が知られていますが、ツイードには他にもたくさんの産地があります。そういったツイードの中でも高い知名度を誇っているのがハリスツイードです。
現在は協会が厳しく品質管理をしていますが、一時、大量生産品が世界に出回ったことがあります。そのためにハリスツイードの名が広まった経緯があります。
しかし一番の魅力は豊かなストーリー性と生地の質実剛健な雰囲気にあります。未だにハリス&ルイス島では人力織機を使って生地を織っています。1974年に、ある職人が織り機の一部を機械化していることを協会が見つけました。その人は即刻クビとなったほど厳しい基準を持っています。また、協会の紋章を守るために全てのプロセスを厳しく守っています。このことが他のツイードとの差別化となっているようです。

この協会の紋章は2010年で100周年を迎えます。この紋章はイギリスでもっとも古いものです。バーバリーやキースアンドホークスよりも古いです。若者にはビビアン・ウエストウッドのロゴに似ていると思うかもしれません。一時期スコットランドでも著作権の問題がありましたが、サークルの形や十字架の大きさに違いがあります。ハリスツイードは100年この紋章を守っています。色は2,3回変りましたが、形は変わっていません。

ハリスツイードを作る職人たちは110人ほど。数としては多くないですが、全員品質管理からすべてにおいて卓越した職人です。ただ、職人の平均年齢が65歳と将来の担い手不足が心配されています。日本の伝統工芸品を作る職人も高齢化が進んでおり後継者不足に悩まされているのと似たような問題があるようです。

ハリスツイードは世界でも唯一の国会の制定法で保護されている生地です。その目的は生地自体の保護と生地を作る文化の保護という二つになります。100パーセント子羊の新毛だけを島民の家で紡がれたものだけが対象になる、その羊もスコットランドのある特定の場所で飼育された羊たちで有機栽培の草を飼料としている羊のみ。またウールの選別も手作業で行う、など細かく規定されています。機械化したものでない所が最近の自然志向とも相まって多くのデザイナーなどに高く評価されています。その生地にまつわるストーリーだけでなく、もちろん生地自体の美しさも高く認められています。
こうした行程を経て作られるハリスツイードですが、比較的良心的な価格です。
その理由は島民たちの特性に由来しています。島民の人口は3万6千人程度ですが、大変純朴で自然志向が強く、自分たちの生活に必要なものだけを持ち、その生活を守るだけの利益があれば良いという考え方を持っています。

生地の特徴

最近主流のハリスツイードは1メートルあたり400gのスーパーファインです。それでも十分すぎるほどの厚着の感覚です。基本的な生地の特徴の一つ目は素材が固くゴワゴワしています。ソフトな肌触りが好きな方には魅力にはなりませんが、そのゴワゴワ感や手織りの雰囲気がノスタルジックで好きという方にはとても魅力的です。
二つ目は弱撥水性です。どのようなウールでも原毛には油分が含まれています。通常は紡績の段階で脱脂されますが、ハリスツイードは原始的な手で紡ぐ手法ですので油を抜きません。そのため原毛に含まれた油分が残っています。その油分が水をはじくのです。
三つ目は強い耐久性です。メンテナンスをしながらでしたら20年は普通に着ることが出来ます。

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